世の中の景気回復や全ての事柄において日本で1番問題視されているのが、少子高齢化問題ではないでしょうか、少子高齢化問題と言えば今や国家プロジェクトと言っても過言ではない問題です。
そしてその影響はタクシー業界にも波紋を寄せてきている状況なのです。
タクシー業界と言うのは少子高齢化問題が進む前から、高年齢化が進んでおり、タクシー乗務員の平均年齢は57.6歳と言うデータが出るほど、若年層不足は真剣に取り組んでいかないといけない問題になっているのが現状ではないでしょうか。
今回はその少子高齢化問題と共に今後どのように若年層を取り込むのかをテーマに記載していきたいと思います。
タクシー業界内における少子高齢化
タクシー業界における少子高齢化問題はどの様になっているのでしょうか、正直な見解から言いますと今現在は、まだ問題は少ないと思います。
その理由として正規雇用の条件が少ないので、65歳定年と言う縛り付けの条件がまだ条例などで規制されていないからです。
もちろん規制されるようになれば、今現役でタクシー乗務員をやっている人の多数が、退社をしなくてはいけなくなるでしょう、もちろんその結果、田舎に行けば良く程、タクシーの乗務員は減り、その事によってタクシーに乗る事は少なくなってしまうのではないでしょうか、また首都圏でもタクシー乗務員が足りなくなってしまいますと、タクシーを待つような状況になってしまうのは明らかです。
平均年齢が高いと言う事はそれだけ65歳以上の規定に当てはまる人が、多く居ると言う事なのです。
しかしこの高齢者の方が運転の操作ミスなどで、重大な事故などを起こすようになってしまうと、当然司法をはじめ行政機関でも対策を打つようになってしまうと言う事が1番の懸念ではないでしょうか。
もちろん高齢の乗務員に対しては自主退社してもらう事が1番良いのかも知れませんが、タクシー業界と言うのは自主退社率が1割にも満たない、働きやすい環境と言う事で自主退社する方も非常に少ないので、65歳の定年ではなく70歳の定年などを盛り込んだ正規雇用を行う事が出来るのであれば、ベストだとは思うのですが、正規雇用を行うと言う事は最低賃金保障などの問題を含んでいますので、少し現実的な問題からかけ離れてしまうのかも知れません。
若年層をどの様に取り込むか
若年層の確保がこの業界の保持及び進歩の為に最優先される課題ではないでしょうか、今まで若年層がタクシー業界に見向きもしなかったのはなぜでしょう、理由はとても簡単なんです。
まず地理感が無いと言う事です。
昔のタクシーの乗務員と言うのは地図が頭の中に入っているのかと言う位、地理に明るい方が多かったのが裏目に出てしまい、地理に詳しくないとタクシーには乗れないと言う先入観を若年層に与えてしまったのではないでしょうか、しかし現実問題、今のタクシーはほとんどの車両でナビゲーションを搭載した車両が多いので、目的地を告げられたらナビにその住所を打ち込むだけで案内の通りに運転すれば、目的地に到着できるのですから、そんなに地理に詳しくなくても十分タクシーの乗務員にはなれると言う事を宣伝すべきではないでしょうか。
また不透明な賃金システムも若年層が寄り付かない理由の1つではないでしょうか、フルコミッションや完全歩合と言うのは、非常にギャンブル性の高い仕事と言うイメージを植え付けてしまいますので、賃金体制の見直しも少しは行った方が良いのかも知れません、そして新人さんには多く無線を回すなどをしてあげる事により、賃金の問題は解消されるのではないでしょうか、後近頃の若者はスマートフォンに依存する傾向が高くありますので、Wi-Fi塔載などの車両を開発するのも良いかも知れませんね。